コラム

合金鋳鉄と球状化黒鉛鋳鉄について

①合金鋳鉄
合金鋳鉄は低合金鋳鉄と高合金鋳鉄に分類され、マンガン・ケイ素・ニッケル・クロム・モリブデン・バナジウム・アルミニウム・銅を添加し引張強度・圧縮強度・せん断強度・耐食性・耐熱性を向上させた鋳鉄です。

②球状化黒鉛鋳鉄
種類はFCD350-22・FCD350-22L・FCD400-18・FCD400-18L・FCD400-15・FCD450-10・FCD500-7・FCD600-3・FCD700-2・FCD800-2
通称ダイクタイル鋳鉄及びノジュラー鋳鉄と呼ばれております。
通常の鋳鉄は含有されている片状黒鉛の影響で靭性が低く、対応策として熱処理で黒鉛を塊状化し靭性を上げる事は可能だが見合わない時間とコストが掛かります。 そこで黒鉛の球状化を妨げるヒ素・チタンを減らした材料を使い鋳込む直前にマグネシウムを添加し鋳込んだままの状態で黒鉛を球状化した鋳物が球状黒鉛鋳鉄です。