コラム

JIS K 2246
さび止め油に使用する湿潤試験片・塩水噴霧試験片の調整方法について

さび止め油について(JIS K 2246)

JIS K 2246:さび止め油の規格は鉄鋼をメインとした材料及び製品のさびが生じる事を一定時間防止する
さび止め油について定められております。
(さび止め油とは腐食抑制材を石油に加え、金属のさび発生を一定時間防ぐ為の油)

今回は弊社でお取扱いしております試験片(テストピース)についてまとめてみました。

試験片(テストピース)材料:SPCC-SB(JIS G 3141)

寸法:
試験片A(湿潤試験片 穴位置・研磨方向 長手上 吊るし穴φ3x2ヶ) t=1.0~2.0 x 60 x 80mm
試験片B(塩水噴霧試験片 穴位置・研磨方向 短手上 吊るし穴φ3x2ヶ) t=1.0~2.0 x 60 x 80mm
※吊るし穴からさびが発生しない様、穴中の研磨


調整手順:
試験片(テストピース)を工業用ガソリン(JIS K 2201)3号(大豆発揮油)もしくは4号(ミネラルスピリット)中で ガーゼで拭きながら試験片(テストピース)に付いている油やゴミ、微細な塵等々を洗浄し熱風で乾かす。
→試験片(テストピース)の裏表の二面をAA240(JIS R 6252)にて研磨して整える。
→ガーゼで鉄粉を拭い工業用ガソリン3号もしくは4号に漬ける
→試験片(テストピース)を工業用ガソリン3号もしくは4号より取り出し、熱風で乾かし、間をおかずに 沸騰したメタノールに60秒以上漬けた後、三度熱風で乾燥させる。
→すぐに試験で使用しない場合はシリカゲル(JIS Z 0701)を入れた器に入れ保管する。
一日以上使用しなかった場合は試験時に再度調整し使用致します。

弊社では上記を踏まえて製造及び調整をしております。
JIS K 2246 さび止め油の試験片(テストピース)のお問い合わせは是非アサヒビーテクノまでご一報下さい。